『リトル・フォレスト』の風を感じて~山ブドウのジャム~
今日は『リトル・フォレスト』風の
語りでお楽しみください
「あらっ、あなた、学校の先生の
くせにグミも知らないの?」
「僕の専門は英語だから
グミなんか知ってるわけないでしょ」
もちろん、心の中の言葉…
実は昨日ブログに書いた
あの『リトル・フォレスト』を
義母にも見せたのだ。
義母は、うちの子供たちにとっては
祖母に当たるわけだから
こんなマークを付けてるが
年齢は60ちょっと。
ものすごくエネルギッシュな人で
僕はいつもたじたじだ。
「この辺りにはないのかしら?」
もし近所にあったとしても
僕にはそれがあの映画のグミだなんて
到底気付かないだろう。
「ちょっと見てくるわね」
そう言って出かけた義母が
大量に摘んできたのがこれ。
「何ですか、これ?へびいちご?」
「山ブドウよ。あなた、学校の先生のくせに…」
自然科学の知識が豊富で
その分野ではちょっと名の知れた義母は
いつもこうやって僕をディスる。
「グミはなかったけど
山ブドウがたくさんあったから。
これでジャムを作りましょう。」
こうして、うちのキッチンで
あの『リトル・フォレスト』の一場面が
展開されることになった。
もちろん主演は橋本愛ではなく
うちの小さな料理人たち。
まずは緑色のものを取り除きながら
手で実を1つ1つ房から摘み取っていく。
それを同量の砂糖と一緒に煮て
(このあたりの写真は
僕が買い出しに行かされていてない)
それをザルに取り
思い思いに実を潰しながら
漉していく。
残った粕も、布巾を使って
よく絞るのだが
これが、藍染めならぬ
ちょっとおしゃれな山ブドウ染めになる。
本当に義母の知識は幅広い。
あの一時流行った塩麹も
その名が世間を賑わすずっと前から
義母は料理に用いていた。
いっそ教室でも開いたらと
何度も勧めたのだが
本人にその気はないらしい。
最後にこの漉し出した山ブドウの汁を
焦げないように
時々かき混ぜながら
弱火で煮詰めていく。
冷蔵庫で冷やすと一気に固まるので
軽くとろみが付く程度で十分。
完全に冷える前に
それを瓶に詰めて完成。
山ブドウのジャムが
山ブドウ染めの布の上でよく映える。
1口味見してみると
それほど酸味が強くなく
イチゴジャムと違って
果肉も入っていないので
さらっと口の中で消えていく感じ。
パンにも少し塗って
あの映画を見た後で食べた
山ブドウのジャムには
ちょっぴりグミの味が
混じっているような気がした。
~Fin~

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